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42話 『S』、変態2世に接触される

Author: satomi
last update Last Updated: 2025-05-30 07:11:47

私の名前は田中地味子…ではなくて田中サヤカ。

父さんが『T』様をしていた縁(?)で私はネットアイドル『S』として働いてます。

うん、勤労学生だ。きちんと両親が養ってくれているので、趣味?バイト?

なんかよくわからないけど、好きでやってます☆

父さんは『T』様の時、超露出してたのに、私には露出させないようにしてるしわけわかんない!

父さんが私のマネージャーというか、プロデューサーなのであんまり強く言えません。

私も父さん同様に学校では地味な格好をしています。それで、周りからは『地味子』と呼ばれています。

今日は女『S』様(最近世間ではそう呼ぶらしい)で撮影。

「サヤカ!俺の時代と違って、今のスマホは360度見られるからね。怪我はないだろうな?」

私はチャイナドレス姿で言った。

「大丈夫よぉ。見て見て!似合う?扇子も持ったんだけど、どう?」

「あ゛~!!そのスリット!!深くないか?」

「既製服はこのくらい入ってた。そもそも!これ作ったの、父さんじゃん!」

そう言うと、父さんは何も言えなくなった。

曲は、90年代のポップスにしよう~!

私は元気に長し目をしたり、脚をチラ見せしながら、歌った。

うーん、本当は書家になりたいんだよなぁ。とはいえ、うちを父さんが支えてるからには父さんがプロデュースする子がいないとダメなんだよね。

私の下のコウジが歌えるようになるまでは(しばらくは)ダメかなぁ?

「雑念が感じられる。歌だけ後取りするぞ!」

父さん厳しいなぁ。

このなんだかよくわからない、元・父さんが一人暮らししてた部屋も役に立ってるけど、何なのこの部屋?

翌日の教室の男子は煩かった。

「どのアングルで見ても、『S』様は素晴らしい!」

どのアングルでも見たんだよ?怖いなぁ。

「あの脚最高だよな!」

…脚フェチ。これが父さんがよく言う脚フェチか。

確か親子で同じ高校って言ってたな。という事は、こいつの親父が父さんの脚を見て救急車で運ばれたのか…感慨深いなぁ。

でも、こいつの家…。寿司屋じゃなかったっけ?

いつも行く寿司屋(升だ屋)の大将が父さんの脚で救急車?…微妙。

升田の目線が私の脚を捕らえた。

「田中…ちょっと後で話がある」

そう言われた。

「升田―。地味子になんの用があるんだよ?」

「うるせーな!ちょっとした用だよ」

こうして私は校舎裏に呼び出された。

リンチか?と思ったが、
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